物件を賢くえらぶためのお役立ちガイド
http://www.horidashi-bukken.com
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第5章 契約前の重要ポイント
いざ引っ越しをしようと思っても、引越し業者に出してもらった見積り価格の高さに愕然とした経験はありませんか?
そんなときは「自力で引越しをする」というのもひとつの手です。
ここでは、自力で引っ越すメリット・デメリット、注意事項など、抑えておきたいポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
自力での引越しには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょう?
具体的に検証してみましょう。
【メリット】
◆引越し業者へ支払う引越し費用を節約できる
単身者の引越しでも、引越し業者のCMなどで行っている単身パックなどのような格安のものには収まらないことが多く、ベッドや大型冷蔵庫・ドラム式洗濯機・ソファー・勉強机などがあると10万円程度掛かることもあります。
一般的な大手の引越し業者で用意されている単身者パックなどは、荷物の量が少なければ4~5万円、多ければ6万円前後が主流です。
割増料金を取られたり、ワンランク上のパックを進められたりと、予想以上に高額になってしまうこともしばしばあります。
しかし自力で行えば、それらの余分な出費をすべて削減できます。
◆引越し業者の時間に合わせず、自分でスケジュールが立てられる
引越しシーズンは引越し業者が混んでいるため、不本意な日時で予約せざるを得なかったり、予定の時刻より大幅に遅れて業者が来るといったハプニングが起こったりと、スケジュールを合わせるのが大変です。
しかし自力で行う場合には、都合の良いスケジュールで自分のペースに合わせた引越作業を行うことができます。
◆引越し業者とのトラブルがない
引越し業者とのトラブルは案外多いものです。
見積もりや契約の時にはとても良い対応だったのに、実際に引っ越す際には荷物の扱いが雑だったり、新居の壁や家具に傷をつけても保証してもらえなかったりというような不満の口コミもネット上には大変多く見られます。
しかし自力での引っ越しであれば、そのようなトラブルも回避することができます。
【デメリット】
◆梱包資材やトラック・人材の手配も自分でしなければならない
引越し業者に依頼をすると、段ボールやガムテープ等の梱包資材が無償提供されたり、セット料金に含まれていたりします。
しかし自力で行う場合には、それらの資材も自分で調達しなければなりません。
また小さな荷物やダンボール等は乗用車でも運べますが、大型家電製品やベッド・机などは最低でも軽トラックが必要になので、人員含めそれらの手配も必要です。
◆全てが自己責任
旧居・新居の壁などに傷をつけたり、荷物に傷をつけたりしても全て自己責任になります。
誰も保証してくれません。
自力で引越しをする場合、当日までに様々な準備が必要です。
◆梱包資材
段ボール・荷造り紐・ガムテープ・油性マジックなどを自分で用意しなければなりません。
一般的な単身引越しなら、段ボールは5~10個あれば十分足りるでしょう。
しかしA3サイズ程度の段ボールに目一杯荷物を詰め込んでしまうと、入れる物によっては素人には持ち運びできないくらい重くなってしまうことがあります。
一回り小さいB4タイプの段ボールを10個程度用意するのが良いでしょう。
※段ボールはホームセンター等で購入できるほか、スーパーマーケットで無料で貰えるものもあるので、早めに準備しておきましょう。
◆ゴミ袋
引っ越しの荷造りは、不要品を一気に廃棄するチャンスでもあります。そのため、洋服なども含めてたくさんのゴミが出ることになります。それらを分別してまとめられる、大きなゴミ袋を多めに用意しておきましょう。
◆運搬車両
冷蔵庫・洗濯機・ベッド・ソファのようなものを運ぶには、どうしても乗用車だけでは無理なので、最低でも軽トラックやワゴン車などが必須です。荷物の量によっては2tトラックが必要になるかもしれません。
知り合いから借りる場合にはレンタカーなどを手配しましょう。また自分で運転できない場合には、運転手の手配も必要になります。
◆引っ越しを手伝ってくれる人材
たとえ男性でも、家電製品などの大きな荷物を1人で運ぶのは困難なため、引っ越しを手伝ってくれる親族や友人などにお願いして、人材を確保する必要があります。
また、手伝ってくれた方たちにはお礼をしましょう。「寸志」として現金を渡す場合には、袋とお金を準備する必要があります。そうでない場合には、作業終了後に食事をごちそうするのもいいかもしれませんね。
◆荷持の搬入
事前に大きな家具などの置き場所を決めて、図面にしておきましょう
当日は、まず大きな電化製品や家具などから配置を決めて搬入していきます。
その際に、スムーズに荷物が運び込めるよう、どこに何を置くかを図面にして、手伝ってくれる人たちが一目でわかるようにしておきましょう。
◆エアコンの取り付け
専門業者に依頼しておく必要があります。
◆近隣への挨拶回り
マンションやアパートの場合は、最低でも両隣と階下のお宅(小さなマンションの場合は、全世帯or同じフロア全体のほうが良いでしょう)に粗品を持って挨拶に回りましょう。
◆ゴミや不要品の処分
旧居で処理しきれなかったゴミや不要品、または梱包に使ったダンボール等を、新居のゴミ出しルールに従って処分しましょう。
自力での引越しは労力もかかるため多少大変ですが、非常に安いコストで済むのはもちろん、「自分で引っ越したんだ!」という達成感や仲間との連帯感が生まれます。ぜひチャレンジしてみては?