物件を賢くえらぶためのお役立ちガイド
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第2章 物件情報の賢い集め方
今、ネットや賃貸情報誌を見ると、フリーレントという言葉をよく見かけます。フリーレントって、「タダで借りる」という意味ですが、本当に家賃がタダになるのでしょうか?
実は、大家さんにとって、空室にしておくより、入居者を確保して一定の収入を得ることの方が大切なのです。
そのため、早期の入居者確保のために、最初の1か月~3か月程度の家賃を無料にする場合があります。これをフリーレントと言います。
「フリーレント1か月」と表示があれば、最初1か月分の家賃がタダになるのです。
新しく部屋を借りる時には、家賃の他に礼金や敷金、仲介手数料など、「最初にかかる費用は家賃の6か月分」などと言われるくらい費用がかかります。礼金がゼロの物件も増えてはいますが、それでも家賃の数か月分の費用が必要です。その上、引っ越しの費用や家電の購入などを考えると、かなりの出費となります。
そんな時、少しでも初期費用を抑えることが出来たら嬉しいですよね。そこで、最初にかかる家賃がタダになるフリーレント物件なら、初期費用を抑えることが出来て、絶対お得!というわけなのです。
もともとフリーレントは、貸事務所や貸店舗などの物件に空室が増え、その空室対策のために始まったものです。それが、住居用の賃貸物件にまで広がったのです。
最初は首都圏に集中していましたが、今では地方都市にも広がりつつあります。
また、入居者が決まりにくい物件や総個数の多い新築物件は、入居者を確保するために、少しでも他物件との差別化をする必要があります。礼金をゼロにして差別化を図ることも出来ますが、もはやその魅力もないくらい礼金ゼロの物件が多くなっています。
退去時の事を考えると、敷金をゼロにするわけにはいきません。そんな時に、1か月でも家賃無料となるフリーレントが効果的となるのです。
そのため、今後もフリーレント物件が増えていくと考えられます。
フリーレント物件は、最初の期間が家賃無料になるというメリットがありますが、その代り、最初の契約の際に、1年は住む、途中で退去する場合は違約金を払うなどといった契約条件が付くのが一般的です。そのため、フリーレントで契約する場合、1年や2年の短期間ならお得であると言われています。
しかし、契約を更新して長期間住むほど、お得感が下がります。もし、長期間住むつもりであれば、フリーレントではなく、最初から家賃の値引き交渉をして、家賃を安くしてもらった方が、トータルでみるとお得になります。