物件を賢くえらぶためのお役立ちガイド
http://www.horidashi-bukken.com
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第1章 おさえておきたい基本データ
いずれは「自分の家」を持ちたいと思う概念は日本に定着していますが、
近年その常識としてあった住まいの価値観が変化してきています。
自分のライフスタイルに合わせ、自由に転居を繰り返せる賃貸物件を好む人が増加し、
また、物品を購入する意欲の低い若者世代は、長期的な住宅ローンに縛られるリスクを避け、賃貸物件での生活を選択するという傾向に傾きつつあります。
それら住宅において変化する住まいの価値観を考えていきましょう。
住まい選びで賃貸住宅を選択する人の大きな理由にあがるのが、「賃貸のほうが自由に引越せるなど自由度がある」、「家族構成に合わせて安易に住み替えが可能」などの理由が上がります。
フレキシブルに住まいを変えられる点は賃貸派にとっての大きなメリットでしょう。
また、家を所有したくない意見としては「購入する資本的な余裕がない」「自然災害による所有のリスク」などの理由が挙がります。近年、震災の影響などで住宅における価値観そのものが大きく変化しつつあります。
耐震性・耐久性に対する価値観が震災以降変化したことや、所有した場合の建物の損壊による修繕費等の大きな出費の可能性など、震災後の家選びのポイント等は確実に変化しています。
理想の家を土地から準備して自由に設計して家を建てたいという夢はありますが、
賃貸物件でも気に入った物件があればなるべく長く住みたいと考えている人が増加している傾向にあり、リスクを考えずに普通に快適に住むのであれば、「賃貸」の方が良いと考える層は増えています。
一般的に「家は購入」するのが常識とされていた時代に比べてその価値観は大きく変化してきていると言えるでしょう。
実際に消費税の増額になった場合、購入する際どんな影響が受けるのか紐解いていきましょう。
消費税の増額に伴い、今後の住宅購入の際は時期で大きくメリットが分かれます。
課税を受けるのは、物件の引き渡し時期になります。
2014年の消費税増額時より前に物件の引渡しを受ける必要があります。
新築マンションでは、まだ完成していない状態で販売している場合が多いため、これから購入を考えている方は増税前に完成している物件に選択肢が限定されることになります。
長期間にわたり住宅ローンの支払いが大きいため、税率のわずかな違いでも大きな差が生まれます。
その点、賃貸の場合は家賃には消費税がかからないというのが大きなポイントになります。※仲介手数料・共益費は課税対象
消費税が引き上げられた際、賃貸派のニーズが更に高まる事が予想されます。
消費税の税率が高くなればなるほど、住まいの価値観が購入派から賃貸派にニーズが傾きつつあります。
このテーマを決定づけるのはそれぞれの価値観から判断されるものです。
ただ、結婚して子供を生んで、そのタイミングで新築の家を購入するという一般的な常識は終焉を迎えました。
これからは、住宅購入も賃貸も並列に考え、将来のライフスタイルを視野に入れながら判断していくものだと思います。