家賃は節約したいけど希望物件のハードルは下げたくないときに一番効果的なのが、不動産会社との『家賃交渉』です。
ポイントを押さえて、失敗しない交渉術を身につけましょう。
何のカードも用意せずに「値下げして!」と頼むのはご法度です。
なぜなら家賃交渉には、不動産会社に納得してもらうための真剣さと正当な理由が必要だからです。
そこで、まずは複数の賃貸物件を比べてみて、交渉のきっかけとなる各物件の良い点・悪い点を発見します。悪い点が多い物件はそれだけ人気のない物件である可能性が高いため、家賃交渉しやすいと言われています。
比較の際には、インターネットや雑誌で物件情報を見るだけではなく、実際に物件を内覧したり、周辺を歩いてみることをオススメします。
表を作って項目別に評価しておくと、あとから見返しても分かりやすいですね。
「独立洗面台はなくてもいいけど、日当たりは重視したい」など、自分の好みや優先度もはっきりします。
複数の物件を比較したら、次は不動産会社に迷っているポイントを素直に伝えて、家賃交渉に踏み込みましょう。あくまでもお願いする立場なので、低姿勢が大事です。
不動産会社に伝えるタイミングは、物件を抑える申し込み前が基本です。入居審査が通ったあとでは、契約書も作り直さなければならないため、不動産会社や大家さんに迷惑をかけることになります。
また、家賃交渉をする時期は、部屋探し閑散期の4月以降が狙い目と言われています。
トーク例
「どれもあまりピンと来ないんですよね~」
「このAマンションはBマンションと比べて、ガスコンロがあるだけで家賃が5,000円も高いんです。よく料理をするのでキッチン設備は充実していた方がいいのですが…」
STEP.1で比較した結果を、自分の事情や優先度と絡めて具体的に伝えましょう。
「7万円だと少し高いので、6万円に下げてもらえませんか?」
「7万円だと少し高いので、6万7千円に下げてもらえたら契約しようと思っています」
不動産会社にとって、あまり家賃は下げたくないのが本音。そして一番困るのが、値下げしたあとにキャンセルされること。「値下げしてもらえれば必ず契約する」という誠意を見せなければ、交渉には応じてもらえず、逆に不動産側から契約を断られてしまうケースもあります。
交渉相手は「人間」だということを忘れず、礼儀を守った掛け合いを心がけましょう。
「比較するために、複数の不動産会社や物件を見てまわるのが面倒…」
「同じ条件の物件を、時間をかけずに簡単に比較できたらいいのに…」